安心できる家づくり
『地震がきても家にいれば安心』 建築基準法を遵守した構造の住まい
木材は自然のものなので性質にバラつきはありますが、材料を引っ張ってちぎれにくいか、材料が押しつぶれにくいかの強さは鉄やコンクリートよりも強いという調査結果があります。地震に対して同じ強さの家を違う材料で建てた場合も一番軽くできるのは、木の家だそうです。
滋賀県の彦根城には“地震の間”と呼ばれる建物があるくらいで、軽い建物が地震に強いというのは古くから知られていることなのです。特に破壊されやすいのは、通し柱と胴差しの結合部分なのですが、太い柱を使っていれば、断面欠損があっても残りの部分で十分に耐えることができます。柱が細いために通し柱が折れ曲がった建物が阪神淡路大震災でも多く見られたとのことです。また、野地板を斜めに張ることにより壁の強度を出す工法や、ベアリング式や摩擦式の免震施工もおすすめします。
※免震工法も横揺れにはほぼ対応できるようですが、直下型には耐えきれない場合があります。
『森林浴をしているような心地よさ』 シックハウス症候群から身を守る
森の中を散策すると、樹木が放つ“フィトンチッド”という成分を浴びることにより、ストレスを和らげ、リラックス効果を得ることができます。ヒノキにはそのフィトンチッドが多く含まれ、絶えず発散しているのです。もちろん化学物質を放出する新建材や接着剤を使わないことが一番ですが、現代の住宅は新建材なしでは建築できないのが現状です。
昔のような窓に木製サッシを使い、すきま風が入るのが当たり前の住宅とは違い、空気密で断熱効果のある住宅になったからこそ、健康を考えて、環境配慮型クレオソート油の防腐剤を使用することや、低ホルムアルデビドが認められた「フォースター・F 」の内装材を使用することが重要です。また、木炭を土台塗装や床下塗布をすれば、吸湿・消臭作用はもちろん、マイナスイオンを発生するのでストレス発散などの生体自然治癒力を高める効果も期待できます。
木の木目を見ているだけで、リラックス効果も得られる!というのもヒノキ材の魅力です。
『いつも快適で長持ちしてほしい』 カビやシロアリを防ぎ、火災にも強い
木材は可燃物です。 火をつけて放っておけば灰になるのですが、一気に芯まで燃えずに表面がある程度燃えると炭化層によって内部が守られます。ですから、炭化層の内部に充分強度があれば(木材が太ければ)、建物が崩壊しないうちに避難ができるわけです。鉄骨の建物は梁が折れないものの、高温では「飴」のように曲がって崩壊することが多いそうです。
湿気やシロアリの対策をすれば木造住宅の寿命は100年以上と言われますが、集成材に使われるホワイトウッドやスプルースという輸入材は腐りやシロアリに対する抵抗力が弱いことがわかっています。
高温多湿の日本でヒノキが用いられる理由として、「ヒノキ風呂」や「まな板」を思い浮かべれば、水分や雑菌にも強いことがわかります。そして、空気中の二酸化炭素を吸い、酸素を放出する“木の呼吸”は伐採後も続けられ、室内の温度変化に応じて自動で湿度調整をしているのです。
また、ヒノキに含まれる成分には抗菌・抗ダニ・防臭などの働きがあり、(もちろん、クレオソート油(防腐剤)などを併用することは必要ですが・・)有害なシロアリ駆除剤を使う必要はないのです。
家自体の呼吸という点では、土壁も見直す価値があります。工期やコストを考えてハウスメーカーではほとんど採用されていないようですが、「土は地球からお借りする重要な建材」の一つです。
細かく裂いた竹を編み、土を10cmほど塗っていくことにより、結果として耐震構造となり強い家になりますし、断熱効果や吸湿・放湿の効果があります。土蔵の中に入ったことのある人なら、夏でもひんやりと感じたのではないでしょうか。漆喰の純日本家屋だけでなく、現代風に洋瓦などをアレンジすれば、個性的な住まいに仕上げることも可能です。
『見えない地盤も住まいの一部』 地盤リスクを把握する